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永目 諭一郎
Radioisotopes, 54(11), p.555 - 567, 2005/11
原子番号104を超える超アクチノイド元素研究の最新の成果を、合成と化学的研究という観点からレビューする。昨年理化学研究所で合成された113番元素の実験や結果について紹介するとともに、ロシア原子核研究所が進めている超アクチノイド元素合成研究について概説する。一方化学的研究では、原研での104番元素ラザホージウムの溶液化学的性質で極めて興味ある結果が得られている。これを紹介するとともに、ヨーロッパのグループが行った108番元素ハッシウムの気相化学実験を解説する。また昨年決定した111番元素の命名についても簡単に触れる。
篠原 厚*; 塚田 和明; 永目 諭一郎
日本物理学会誌, 60(9), p.709 - 716, 2005/09
原子番号が100を越すような非常に重たい元素は、マクロ量で世の中に存在することは無く、その化学的性質は、加速器を使って合成しつつ、1個1個の原子を対象に調べることになる。それゆえ、現在でも未知の領域であり、普通の「化学」を議論できるレベルのデータはほとんど無い。しかし最近、理化学研究所(理研)の113番元素の合成で象徴されるように、超重元素といわれる領域の研究が盛んになっており、その化学的研究も本格化してきた。本稿では、超重元素領域の化学の特徴と研究手段について簡単に説明し、世界の研究の現状と併せて、最近、日本原子力研究所(原研)で見いだされた104番元素ラザホージウム(Rf)の興味ある化学的性質を中心に、世界のトップレベルに達しつつある我が国の超重元素に関する化学的研究の現状と将来を概観する。
小浦 寛之
うちゅう, 21(10), p.4 - 9, 2005/01
科学に関心のある一般の人向けに超重元素についての解説を行った。まず原子及び原子核についての説明を周期律表を用いながら行い、次いで核図表を用いて原子核の崩壊様式,存在領域理論予測及び超重核の安定性の島についてわれわれの理論予測値などを用いながら説明した。そして超重元素合成反応のポイントについて平易に解説し、2004年に理化学研究所にて行われて合成に成功した113番元素合成実験について紹介した。
羽場 宏光*; 永目 諭一郎
現代化学, (405), p.32 - 38, 2004/12
原子番号104を超える超重元素の合成と化学的性質に関する最新の研究情報を解説する。なかでも理化学研究所や、ロシア原子核研究所での最近の113番元素よりも重い元素合成に関する成果を紹介する。また110, 111番元素の命名状況について説明する。一方、化学的性質に関する研究では、原研での最近の104番元素ラザホージウムの溶液化学研究の概要を紹介するとともに、ヨーロッパのグループによる108番元素ハッシウムの気相化学に関して概説する。最後に超重元素化学研究の展望を述べる。
永目 諭一郎
化学と工業, 57(6), P. 624, 2004/06
2003年8月の国際純正応用化学連合(IUPAC)総会において、110番元素の名称をdarmstadtium(元素記号Ds)とすることが了承された。これはドイツのダルムシュタット(Darmstadt)にある重イオン科学研究所(GSI)で発見されたので、研究所のある町の名前にちなんで命名された。また最近ロシアのドブナにある合同原子核研究所で新元素115, 113番元素の合成が報告された。これら新元素の合成実験などを紹介するとともに最近の超重元素の話題を解説する。
永目 諭一郎
Isotope News, (587), p.2 - 6, 2003/03
最近、ドイツ・重イオン研究所,日本の理化学研究所並びにロシア・フレーロフ核反応研究所で行われた超重元素の合成に関する成果を概説する。特にロシアのグループはこれまで未発見であった、115番,113番元素の合成に成功している。また昨年の8月には110番元素の名前がdarmstadtiumと決まったことを紹介する。一方、超重元素の化学研究では、単一原子をもとにした迅速化学分離手法の概要を説明するとともに、原研で行われた104番元素ラザホージウム(Rf)のイオン交換挙動実験や、ヨーロッパの核化学グループが行った108番元素ハッシウムの気相化学実験について述べる。最後に超重元素の化学研究の展望を概観する。